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女子ゴルフのメジャー大会、ANAインスピレーション最終日は大変な騒ぎだった。私はその第一報をタイガー・ウッズのツイートで知った。

レクシー・トンプソンの3日目のプレーに視聴者からクレームがついたとのこと。グリーン上でマークし、ボールを拾い上げ、再度セットする時に、元の位置よりも1,2cmほどずれていた、という指摘。誤所からのプレーで2打罰、スコアの誤記で2打罰、計4打罰。

中継は見られなかったけれど、レクシーは泣いていたようだ。泣きながらプレーしたそうだ。

しっかりした女の子だけど、まだ22歳。いや、たとえ30歳でも40歳でも、そのショックは大きいだろう。前日のペナルティーを告げられてからも、バーディーを奪取するレクシーに、PCでリーダーボードを見ながら応援をし続けた。

 

こういう時、同じプロゴルファーからの励ましのツイートが熱い。タイガーを始め、ブリタニー・リンシカム、カリー・ウェブ、シャイアン・ウッズ、アリソン・リー、たくさんのプロがこの件に言及していた。あるゴルフジャーナリストが、クリスティ・カーの発言として、「レクシーはすべてのプロアマパーティー、ジュニアクリニックに出ている、彼女は正しいことをしている」とツイートしていた。そういえば、レクシーのInstagramには、プロアマとそのパーティーや、子供たちとのふれあいが多くアップされているし、普段からプロゴルファーとして自分を律しているように感じられる。

だから尚更、こんな不用意なことで…と思ってしまう。

でもそれも、すごく陳腐な言い方になるけど、きっと彼女がさらに成長するための、ゴルフの神様が与えた試練なのだと心を鎮める。普段どんなに努力しているかは関係なく、実際にボールをセットした位置を誤ったのは事実なのだから。

 

私はこの一件でレクシーのファンになってしまった。きっとそういう人は多いだろう。メジャータイトルは逃したけれど、ルールを受け入れ闘う姿は、多くのファンを味方にできたはず。彼女のゴルフ人生はまだまだこれから。良い教訓になればいい。ゴルフは失敗から学ぶもの。