swing 2.
つくづく、70年代の音楽が好きだ。肌に合う。
その中でも特に好きなのがソウルとリズム&ブルースだ。しかもどんどん好きになっている、深く深く。
映画を見ていて、いい曲だなあと検索して、それが私の知らなかったアル・グリーンの曲だったりすると、まだまだ私に発見されたがっている曲たちがいる!と思ってうれしくなり、わくわくする。
90年代にネオソウルや、ヒップホップソウル、R&B(新しい意味の)のムーヴメントがあり、夢中になって聴いていた。それは、古い音楽をサンプリングし、新しいメロディとアレンジを加え、別なものとして作られたのだが、それらはとてもクールでかっこよかった。
音楽誌などで、○○の元ネタはこれ!という、サンプリングネタを教えてくれる夢のような特集があり、そこで知ったネタの数々に当時の私はノックアウトされたのだった。それらの音楽のほとんどが、70年代のソウルやリズム&ブルースだった。
…そして今に至る。
大好きなローリン・ヒルの「ミスエデュケーション」には、曲間に数秒のインタールードが何か所か差し込まれているが、その先生や子供たちの声のバックに薄く流れる曲が、アレサ・フランクリンの「ライブ・アット・フィルモア・ウエスト」だと気付いた時は震えたし、ローリンやるなあ!とハイタッチしたくなるほどだった。渋い演出。それに気づいたのはつい昨年のこと。あれだけ聴いていた2枚なのに。
そうやって音楽は、私に見つけられるのを今か今かとにやにやしながら待っているんだと思って、また私はレコード屋へ行く。宝探しにどこか似ている。